塗師 中村宗哲

塗師 中村宗哲(なかむら そうてつ(初代)、1617年(元和3)~1695年(元禄8))
京都出身。本名は公弼

京都武者小路に居を構えていた茶人であったが、
隣人の武者小路千家初代千宗守(初めは塗師であった)の娘と結婚してその塗技術を受け継ぎ、
塗師を家業とする。
以降、宗守をはじめ、江岑宗左(表千家初代宗匠)、仙叟宗室(裏千家初代宗匠)の三千家や
京都の豪商灰屋紹益、呉服商藤村庸軒といった当時京でも有数の茶人の好み物を良く作った。

作品は全体的に見ると薄作な物が多く、代表作に「凡鳥棗」「望月棗」「朱茶桶」などが残る。
現在は13代。

印名は「宗哲」など。