九代 了入

九代 了入(りょにゅう、1756年(宝暦6)~1834年(天保5))
7代長入の次男、8代得入の弟。本名は惣次郎(幼名)のち吉左衛門、喜全

9代楽吉左衛門

兄が25歳の頃、隠居したため14歳の頃に家督を襲名。
了々斎宗左より了の一字を贈られ了入と号した。
1819年には了入の次男(のちの旦入)と共に紀州徳川家御庭焼に従事。

作風は手捏ね技法における箆(へら)削りの技術に優れ、以降の楽歴代吉左衛門に
多大な影響を与え楽家中興の祖とされる。

陶印は樂の「白」が「自」となり、3本線が右下がりで彫られているのが特徴。
また、隠居後は草書体樂印を使用した。