今井俊満

今井俊満(いまい としみつ、1928年(昭和3)~2002年(平成14))
京都府出身。旧制武蔵野高等学校卒

1952年に渡仏以降、定住。
57年からアンフォルメル(不定形絵画運動)に参加。
独自の画風で活躍を続け、パリ青年ビエンナーレ展、ヴェネツィア・ビエンナーレ展から
招待出品を受ける。

帰国後も、氏の特徴である絵の具を重厚に何段も塗り重ね、感情をそのまま激しいタッチで描く
抽象画を展開し、日本にも不定形絵画の「今井ブーム」を起こす。
85年に発表した「花鳥風月」「飛花落葉」以降は、一転して琳派の画風を思い起こすような
壮麗な作風に変化を遂げており、癌と診断後の死の間際まで制作を続ける。