吉山明兆

吉山明兆(きちざん みんちょう、1352年(正平7)~1431年(永享3))
淡路島出身。通称は兆殿司、兆殿主。

京都伏見の東福寺に参禅し、同寺28世の大道一以の下で嗣法、また画を学ぶ。
さらに、宋の羅漢画の名手李竜眠に学び、東福寺専属の画僧として活躍。
僧としては、重要な役割を嘱望されていたが、自身がそれを拒み、
生涯仏殿の管理役(殿主)であったとされ、兆殿主、または兆殿司と称された。

画法については、4代足利義持将軍から画賛されるほどの画力の持ち主で、
主に、仏像、羅漢、涅槃などの仏画、寒山拾得などの人物画に優れている。
代表作「十六羅漢図(国宝指定)」、「聖一国師像」、「四十八祖像」など。

印名は「明兆」「赤脚子」「破艸鞋印」など