十四代 碩叟宗室 淡々斎

十四代 碩叟宗室 淡々斎(たんたんさい、1893年(明治26)~1964年(昭和39))
本名は政之助(幼名)、永世、宗叔、宗室

裏千家14世家元 碩叟宗室

13世円能斎宗室の長男として生まれる。
30歳のときに、父の没に伴い家元を継承。
また、この間、書画を日本画の奥谷秋石に学んで、玄石と号して日本画を制作。
そのほか長唄、謡曲、能などに親しみ文化人としての自我の研鑽に努めている。
主な業績としては伊勢神宮を始め、各地の寺、神社においての献茶式をこなし、
また茶道文化の海外進出にも視野を広げてヨーロッパ、アメリカなどを外遊。
さらに、1940年には裏千家統一の為に「淡交会」を結成、49年には「財団法人・今日庵」を結成、
また、その後国際茶道文化協会を設立するなど、日本全国及び海外に支部を設けて
益々の隆盛につなげ、近代裏千家中興の祖として、1957年に茶道界として最初となる紺綬褒章、
紫綬褒章を受章、没後、征四位勲三等旭日中綬章を下賜されている。