北尾重政

北尾重政(きたお しげまさ、1739年(元文4)~1820年(文政3))
江戸出身。本名は北畠佐助。通称は久五郎

江戸横山町の書肆(出版物販売業)須原屋三郎兵衛の長男として生まれる。
家業の絵本や鳥居派などの画法を参考に、独学にて浮世絵を描き北尾派を創始。
18世紀後半~19世紀初期において勝川春章・鳥居清長らと共に並び称された人気絵師の一人。
1776年には勝川春章と競作で「青楼美人合姿鏡」を刊行、その後、絵本に専念するようになり
理知的な美人画を得意としたが、艶姿な女性を描いた春画作品にも秀作を残している。
門人に北尾政美・北尾政演・窪俊満などを輩出した。

印名は「紅翠」 「東都弌家」 など