近衛 稙家(公) 巻物切 春歌三首

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¥188,000 税込

商品コード: s-1681
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作者 近衛 稙家 1502ー1566
戦国時代の公家。近衛家16代当主
父は近衛尚通。母は徳大寺実淳の娘維子。
永正11(1514)年従三位の後,右大臣を経て関白を2度歴任。
妹慶寿院が足利義晴に嫁していたこともあり,将軍家とは結び付きが深い。
天文22(1553)年,三好長慶の入洛で足利義輝が京都を追われるとそれに従い,近江朽木に過ごす。
永禄1(1558)年には義輝に娘を嫁がせている。
天文期からは薩摩島津氏との交際もみられ,『島津家文書』には,稙家が島津忠良の作る「いろは歌」に奥書を加えたり,その子貴久らの受領,官途を斡旋したとの記述がみえる。
父尚通から古今伝授を受け,『源氏物語』を学んだ。
和歌や連歌の作品も残っている。
一字名は「梅」。号は恵雲院覚天大円。なお生年を文亀3(1503)年とする説もある。
寸法 本紙:横9.5cm 縦26cm
総丈:横32.5cm 縦134cm
付属品 古筆了信箱
商品説明

路歎冬 あやなくも いはてやしたふ 道の辺の ゆく手の袖に かくる山ふき


池歎冬 かけうつる 八重山吹の うら衣 春のいけへに かつくにほ鳥


河歎冬 あさ日影 きよ瀧川に うつろふや 露なり羅なり 山吹の花


訳は

路を歎ずる冬 道理に合わなくても、口には出さずに慕っている。
道端で道行きの服の袖で山吹を隠して待っている。

池を歎ずる冬 八重山吹の花裏の影が映る春の池に、かいつぶりが水中に潜っていく。


河を歎ずる冬 朝日の光が清瀧川に移ろっている。山吹の花の露のようになったり、山吹の花の柄の羅のようになったりしている。
清滝川(きよたきがわ,英語: Kiyotaki River)は、京都市北区・右京区を流れる淀川水系桂川支流の一級河川。


表具は一文字、中回し共金襴、上下紙の上等な表具で良い状態です。

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