|
毎日使う、お皿やマグカップ。これらはよく『陶磁器』と呼ばれますよね。
『陶器』『磁器』はちゃんと分類があるのです。
何が違うのか、ここで焼き物についておさらいしてみませんか?
|
陶器と磁器の違い |
陶器
 |
磁器
 |
陶器 |
|
磁器 |
原始時代 |
起源 |
北宋時代(11世紀) |
土 |
主原料 |
石(石英や長石など) |
低温(1200℃程度) |
焼成の温度 |
高温(1300℃程度) |
柔らかい |
硬さ |
硬い |
厚い |
厚さ |
薄い |
暖かい・素朴 |
雰囲気 |
冷たい・滑らか |
あり |
吸水性 |
なし |
なし |
透光性 |
あり |
低い(ボコ) |
叩いた時の音 |
高い(チーン) |
釉薬で出来上がりが変化する
(釉薬により防水性を
高める目的も)
|
装飾 |
細かい絵付けが可能 |
使い方により味わいが増す |
その他 |
不変性がある |
|
焼き物の分類 |
上で取り上げた『陶器』『磁器』を含め、焼き物を大きく分類すると次の4種類になります。
1. 土器 2. 陶器 3. 炻器(せっき) 4. 磁器
『土器』とは約16,000年前の縄文時代から作られている焼き物です。600~800℃の低温で焼成されるため、赤褐色系の色味でもろいという性質があります。
『炻器』は陶器と磁器の中間的な性質を持つ焼き物で、半磁器、焼締めとも呼ばれます。1200~1300℃の高温で焼くため、硬質です。英語では「Stone ware」と呼ばれます。備前焼、信楽焼やウエッジウッドのジャスパーウェアなどが炻器に分類されます。『磁器』が薄手で透光性を持つのに対し、『炻器』は有色で透光性はありません。
|
土器
 |
炻器
 |
|