田淵俊夫

田淵俊夫(たぶち としお、1941年(昭和16)~(現在))

大学院を終了後、1967年にアメリカ、イタリアに外遊。
帰国後は、院展を中心に活躍する。
68年、53回院展にて初入選、71年春の院展奨励賞(以降も数回受賞)。
81年には院展外務大臣賞を受賞し、82年・85年の二度にわたり、
院展日本美術院賞・大観賞を受賞となる。
85年に日本美術院同人に推挙、88年には院展文部大臣賞を受賞。

そのほか院展以外の各展覧会にも出品しており、
シェル美術賞展佳作賞、セントラル美術館日本画大賞展優秀賞、山種美術館賞展優秀賞、
前田青邨賞など数々の受賞暦を誇る。

独特の緻密な線と淡色で描かれた草花が代表的な作品で、その細部にまでわたる描写力が
高い評価をされている。草花作品のほかに、奈良、インド、ベトナム、中国といった
日本・アジアの心象的な風景画にも独自の世界を築いている。