牧野邦夫

牧野邦夫(まきの くにお、1925年(大正14)~1986年(昭和61))
東京都出身。東京美術学校油画科卒

1948年美術学校を卒業後、画壇には属せずに、そのまま画を描くことだけに専念。
1959年に初個展を開催。
以来、数年に一度の個展のみの製作発表で、個展と共に居住地を点々とする清貧な生活を送る
(例外的に62年・65年安井賞候補新人展入選、71年第14回安井賞展入選がある)。

光の画家と称される世界的画家、レンブラントを愛し、彼の作品に影響を受けた画風を展開。
1966年にはレンブラントの母国オランダを中心に、欧州を外遊し、更なる研究を進める。

作品はレンブラント同様に、光と影のバランスを生涯かけて追求し、
全体的に背徳的なマチエールの中に、一光を入れて光、闇両極ともに
無くてはならない存在として表現、作品のモチーフとしては人物群像が主。

近年、回顧展が各地で企画され、没後再評価され始めた不世出の画家といわれる。

サインは「牧野」など