浅川伯教

浅川伯教(あさかわ のりたか、1884年(明治17)~1964年(昭和39))
山梨県北巨摩郡甲村出身。

淺川兄弟の兄。弟は匠。
1927年に教員として朝鮮に渡り、小学校で教育を教える傍ら、兼ねてより興味を持っていた
李朝陶器や朝鮮民族の研究をはじめる。その古窯調査は約680箇所にも及び、
朝鮮陶器を世界に紹介した。
30年間の朝鮮生活を終え、帰国後、愛媛県砥部に窯を置き、作陶に勤めた。

当時の朝鮮巨匠陶芸家からの信頼も厚く、朝鮮・李朝古陶磁研究の第一人者とされ
帰国後は、朝鮮民族美術館を設立。
また、柳宗悦とも親交があり、伯教の持ち帰った古李朝の壺をみて
民芸運動のきっかけとなったといわれている。
現在、浅川の眼にかなった陶磁は、日本民藝館及び一部東洋陶磁美術館に収蔵されている。

印名は「伯」など