山名貫義

山名貫義(やまな つらよし、1836年(天保7)~1902年(明治35))
江戸出身。本名は大助

和歌山藩絵師の山名広政の子として生まれる。住吉派絵師住吉弘貫に師事。
大和絵、神道画、仏画などを描き、明治維新後は1882年第一回内国絵画共進会で審査員、
84年第二回内国絵画共進会で「藤房奉勅訪楠氏図」が銀賞を受賞。

そのほか、83年正倉院の調査、88年~94年まで全国宝物取調の任務で近畿東北等を調査するなど
文化財の調査、保護にも貢献を示し、97年に古社寺保存会委員に就任。

96年には帝室技芸員を拝命、98年より東京美術学校教授に就任。