増田三男

増田三男(ますだ みつお、1909 (明治42)~ 2009(平成21))
埼玉県出身。東京美術学校金工科彫金部卒 同校研究科終了。

大学中の1933年に第14回帝展にて初入選。以降も出品・受賞を続ける。
富本憲吉の指導を受けながら作品を制作。

戦後は1948年より富本の主宰する新匠美術工芸会に出品。日展、日本伝統工芸会にも出品を重ね、
62年日本伝統工芸展東京都教育委員会賞、69年同展にて朝日新聞社賞などを受賞、
91年に彫金技術にて国指定重要無形文化財(人間国宝)の認定を受ける。

銀、銅、黄銅、鉄などの一枚板を打ち出しして更に細やかな蹴彫りや象嵌細工を得意としその意匠には
動物、植物、風景などを用いて日本の季節感を表したものが多い。
作品は花瓶、小箱、燭台、水差、水指、皿など。

落款名は「増」など