今泉今右衛門

今泉今右衛門(1897年-1975年) 肥前有田の窯家。 焼物の三右衛門(柿右衛門、今右衛門、太郎右衛門)の一つ。赤絵屋十六軒の一つで江戸期は鍋島藩の御用赤絵師。
佐賀藩の支配下にあった肥前国有田・伊万里(佐賀県有田町、同県伊万里市)は日本における磁器の代表的な産地として知られるが、その中で大川内山(おおかわちやま、佐賀県伊万里市南部)にあった藩直営の窯では藩主の所用品や将軍家・諸大名への贈答品などの高級品をもっぱら焼造していた。これを近代以降「鍋島焼」と呼び、「伊万里焼(有田焼)」と区別されている(有田磁器の一様式と位置付け、「鍋島様式」と呼称する場合もある)。鍋島焼の伝統は1871年(明治4年)の廃藩置県でいったん途絶えたが、その技法は今泉今右衛門家によって近代工芸として復興され、21世紀に至っている。 当代は十四代。
今右衛門の世界